スカパー東京都内のスタジオ

スカパー東京メディアセンター 制作・回線実働部隊担当者のコラム

スカパー東京メディアセンター(TMC)通信 Vol.13

こんにちは!今回のコラムは、2回目の登場の制作・回線実働部隊の阿部が担当します。
8月下旬の台風、 「過去最強クラス」とされた台風10号は九州地方を中心に大規模な被害をもたらし、
ノロノロ”+予測困難という中で、イベントの中止など連日のように発表されました。
弊社でも野球中継等、国内での予定していた中継などは、早々に中止の発表とかがあり編成変更等でかきまわされてしまいました。
そんな中・・・・

2024-2025シーズン ブンデスリーガ開幕!

8月23日より、2024-2025シーズンのブンデスリーガが開幕しました。
昨シーズン同様、ここスカパー東京メディアセンターにて中継制作を担うこととなります。
日本人選手もプレミアリーグなどに移籍した日本人選手はいる中で、
まだまだ日本人選手はいますので活躍を期待したいです。
もちろん、ツヴァイテ・ブンデスリーガ(2部リーグ)にも日本人選手がいますし、
ブンデスリーガは、世界でも屈指の競技レベルを誇るリーグであるのと、
強豪クラブが多く、選手たちは毎週、高いレベルの試合に挑むことになります。
日本人選手にとって、ブンデスリーガでプレーすることは、自分自身の技術やフィジカル面、
戦術理解を大きく向上させる機会となるのとサッカー日本代表(A代表)への糧となるのだと思います。

第2節 伝送ルート変更の対応

第一節は、特に何の影響もなく無事開幕を終えましたが、
第2節が冒頭の台風・大雨の影響を考慮して受信伝送路を変更する対応を検討しました。
通常は、日本国内でAsiasat-5からの衛星信号を受信しておりますが、
第2節の3日間はいつ影響が出るか見えないため、あらかじめルート変更を決め、BT (欧州衛星受信 or Tower)経由にしました。
お陰で、特段影響なく第2節も終えることができました。

IP伝送による試験

また、昨今、AWSなどのIP伝送による中継が多い中、今年からSRT伝送を始めます。
本番で使用する前に、テスト伝送で第2節より裏伝送で試験を行いました。
今回は先ほどの台風の影響による伝送ルートがいつもと違うため、
とりあえずSRTとFibreでの受信をして画質評価の一つ、
第3節のAsiasat-5とSRT伝送を受信しての比較を行います。
素材はEVSにて収録し、後日、関係者で評価し、早ければ10月には、
受けるIP-DECも新しい機材に変更予定ですので遅くとも10月中旬には本番投入したいと考えてます。
※その前に良きところで投入してしまうかもしれませんので・・・・

中継概要

弊社では、中継の際、英語コメンタリー+ISのパターンでの放送、日本語実況解説、日本語実況のみという形態があります。
英語コメンタリー+ISのパターンでの放送に関しては、
簡易SUBでの対応、日本語実況解説、日本語実況の場合はSUBでの対応となります。

※写真のようにSUBを開いてアナブースで実況解説もしくは実況のみを付けたりします。
その際、PDは写真のようにその日に開催されている試合に関して、
確認するために同時に見れるPD卓にて映像・音声などを監視しています。 

※左が回線オープン前、右が回線オープン後
また、アプリでの配信もあり、PCから制御して、RTMP伝送にて試合がチョイスされたものに関して信号を送り込みます。
サッカーアプリでの視聴となります。

長いシーズンの始まり

ブンデスリーガは現在、サマータイムですが、もう少しすると解除となり、KickOffも日本時間は遅くなります。
来年の5月上旬までの長い旅が始まります。
ぜひ、毎節、事故のないよう頑張っていきたいと思います。

個人的には、SCフライブルク MF 堂安律選手に今年も活躍を期待します。!